非常勤も常勤も経験し、diplomaまでとったのに辞めた私が日本語教師の本音を語る!

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日本語教師を辞めてしまった本音を、やりがいやつらいところを含めお話しします。

日本語教師に興味があって、この記事を読んでくれている方も多いでしょう。
わたしは日本語教師として日本語学校で非常勤講師と常勤講師オンラインで日本語教師などを経験しました。
授業がうまくなりたいという思いからわざわざdiplomaまでとったのに辞めてしまって、残念な気持ちもあります。

この記事では実際に日本語教師をしていて感じた本音を、やりがいもつらいことも包み隠さずにお話ししますね!

日本語教師のやりがい

日本語教師のやりがいは大きいです!
「やりがい搾取」的なところがあり、お給料が低くてもやりがいはあると思います。
授業の構成を考えるのも自分、その反応をダイレクトに受け取ったり、実際に授業の成果を見ることになるのも自分です。

授業で集中して聞いてくれるように工夫すること

自分で教案を書くので「どのようなことを授業で話せば集中して聞いてくれるだろうか」と考えて、毎授業試して改善していけるのはとても楽しいです!
そしてその成果は教壇に立っている自分が一番目の当たりにすることになるので、反応がよければ「やった!」と思えるし、だめだったら次の改善に役立てることができます。

文法項目の導入はもちろん日本語の使用場面に沿ったものを使うのですが、恋愛と絡めて場面を設定すると学生たちも盛り上がってくれました。教師のプライベートな話や、指導項目の文法や場面と関連した語彙、日本文化などをまぜて教えてあげると興味をもって聞いてくれることもあります。

学生が感謝の手紙をくれたり、授業を評価してくれるところ

日本語学校を辞めるタイミングで学生から感謝の手紙をもらったり、授業が良かったというコメントをもらうことがあります。
今まで一生懸命に頑張ってきた時間があればあるほど、嬉しい気持ちになります。
わたしは日本語教師を辞めてしまいましたが、今でもその手紙は宝物としてお財布にしまっています。👛

教えた文法で学生が会話をしたり、文を自分の力でつくってくれるところ

教えた文法で学生が会話をしたり、文を自分の力でつくってくれるところ」ともっともらしいことを書きましたが、正確に言うとわたしの場合は「学生が日本語で冗談を言ってくれるのを見ること」にやりがいを感じました。笑

授業の最後には学生に自分の力で、指導した項目の文法をつかって文をつくってもらいました。
それを発表してもらうときに、おもしろい冗談をまぜた回答を言ってくれる学生がクラスに2~3人でてきます。
私もそれを聞いて楽しいし、学生も笑いをとれて嬉しそうだし、クラスも楽しい雰囲気につつまれて「日本語をつかって楽しい会話ができるようになってくれて最高だな」とやりがいを感じていました。

日本語教師のつらいこと

とっても楽しい仕事である一方で、日本語教師にはつらいことも多いです。
その多くは授業内のことではなく、そこに付随する準備や学校側の体制だったりします。

授業準備に時間がかかり、非常勤だとその時間は無給のことが多い

常勤講師だと授業をしていない時間に授業準備ができるかもしれませんが、非常勤講師だと準備にかかる時間は無給のことが多いと思います。

私がはじめて日本語学校で非常勤講師として働いたときは、深夜まで準備をしてあまり睡眠時間が取れないまま授業に臨んでいました。
というのも、当時限度を知らなかったので「準備の時間短縮」ということを考えていなかったからなんです。

「全力を尽くさないと頑張ったことにならないんじゃないか」と思ってしまって、最初の授業構成を考えるのに時間を使いすぎていました。そしてそのあと付随する準備をするために毎回青ざめながら、寝る時間を削って準備に追われてしまうということになっていました。💧

日本語教師を目指すみなさんはもちろん自分で授業を構成したほうが勉強になると思いますが、ある程度基本が分かったらネットで公開されている教案を積極的に活用するのもいいと思います。
わたしは日本語教師向けに無料公開されている教案の、口頭練習に使う文を使用させてもらってました。

授業前のプレッシャーや、何度も流れを確認しないと不安になってしまうところ

授業では時間管理も授業の流れも教師がコントロールすることになります。
非常勤時代は週2日で働いていたので、毎回授業前はプレッシャーを感じ、通勤中の電車内でも流れを暗記しようと必死でした。
いくらメモをチラ見できるとはいっても、導入に使う会話の流れを瞬時に全部思い出すことが苦手だったので・・・。

紙の絵教材を使うのも苦手でした。順番通りにホワイトボードに貼ることや、貼っている時間でワタワタとしてしまいがちで心がおちついて授業ができませんでした。

しかしそれも紙の教材を使うのではなく、パワーポイントを使うようになってからは授業本番の負担はだいぶ減りました。
準備に非常に時間がかかるものの、つくったパワーポイントが板書代わりになります。
事前に話の流れに沿ってこまかくイラストを貼っておくことで会話も滞りなく思い出せます。
重要な日本語の知識も事前にスライド上に用意しておくことで教え忘れが防ぎやすいので、気楽な気持ちで授業に臨めました。

授業本番で板書計画通りにできないリスクや、紙の順番が分からなくなったり導入の会話がはっきり思い出せないリスクが減らせるパワーポイントはとてもおすすめです!

プレッシャーに関しては、常勤になって毎日授業をするようになると感覚がマヒしてきてプレッシャーを感じにくくなります。😂

そこまでお給料が良くないこと

日本語学校であれば、非常勤の人は授業準備にお給料が発生しないことが多いし、常勤の人のお給料も高いわけじゃありません。
準備がとても大変で意義も高い仕事であるはずなのに・・・。
自分で開業して日本語教室を開いたほうがよっぽど儲かると、何度思ったことでしょう。

学校によっては、前日担当の先生の授業進捗を聞かないと自分の授業範囲が決定できないこと

はじめて働いた非常勤時代の日本語学校では明確に授業の予定が決められていませんでした。
前日の人の授業が終わってから、その人の引継ぎで「どこまで教え終わったか」知ることで、自分の担当の授業内容が確定します。

前もって「このあたりまで終わるだろう」と予想して授業準備をするものの、予想がはずれるときもあります。
前日準備をすることはほぼ必須になるし、場合によっては深夜までかかって必死に授業を考えなければなりません。

わたしは時間に余裕をもって用意ができないことが本当に嫌だったので、2校目では事前に予定が決まっている学校にしました。

答えがない日本語に頭がおかしくなりそうなほど悩まされたこと

普段自分たちで使っている日本語だからこそ、何が教科書的には「正しい文法」といえるのか考えながら教える必要がありました。文法の解説書をたくさん揃えて、答えがある日本語の疑問は調べることで解決していました。

しかしなかには参考書に答えがないものもあります。
そんなときには自分のなかでその日本語の使う事例を出して、「こういうときにはこう使うことが多いから・・・」と納得のいくように答えを出さなければならないときがありました。

学生に質問されたものは「どう答えればいいんだ・・・」と家でぐるぐると考えながら頭をかかえていました。

日本語教師の楽しいところ

日本語教師はとても楽しい仕事です!
それは間違いないでしょう。
どこが楽しかったか、当時の記憶を振り返りながら書きました。

学生たちの回答は大喜利のようなときもある

文法項目をつかって自由に文を作成してもらったときは、おもしろい文をつくってクラスを明るくしてくれる学生が2~3人いました。

「~し、~し、~です。」という文法で「隣の人の良いところを考えて褒める」という活動をしたときには、普段から仲良さそうにしている男子学生のペアから「目がきれいだし」という発表がでてクラスが盛り上がったのを覚えています。

授業の構成を考えて、どこで学生を笑わせるか考えること

わたしは学生が集中して楽しく授業を聞いてくれることを重視していました。
そのため「ここでこんな設定を使ったら盛り上がりそうだな・・・」とか「こんな活動をしたらみんなおもしろく日本語を使ってくれるんじゃないか」と考え、実際に成功するととても達成感を感じていました。

もちろん日本語学校のやりかたは守らなければいけないと思いますが、それ以外の部分は自分の裁量でできるので自由度が高く、脚本を考えているようで楽しかったです。

学生について同僚の先生とできごとを共有すること

教務室ではよく話す先生や同じクラスを受け持つ先生がいると、学生について「こんな回答をしていた」と共有するのが楽しかったです。
作文で「こんなこと書いてる」と学生の思想に驚くこともあれば、いつもは無口で声の小さい学生がきちんと作文で意見を書いていて「こんなことを考えていたんだな」と新しい発見ができるときもありました。

遠足などのイベントでは、私のクラスの学生(喫煙者多い)が喫煙所で写真に写っていて「なんか遠足感ない・・・」と思ったり、真顔なのにピースは頭上にかかげている男子学生の写真をほかの先生に見せてもらって「テンションおもしろいですね」と話したりしていました。

日本語教師を辞めた理由

日本語教師を辞めてしまった理由についてお話しします。

常勤として働いた学校がブラックだったから

わたしはdiploma取得後「日本語学校の学生以外に教えたい」と思っていたのですが、残念ながら縁がなく、日本語学校(2校目)で非常勤講師をしながら開業を目指していました。

非常勤の仕事に慣れてきたころ常勤の先生と同期の非常勤の先生が立て続けに辞めてしまうという事態がおき、教務主任から常勤登用の話を受けました。
「常勤として働けるチャンスはなかなかない」と思ったことと、主任から「依頼されて登用ということでお給料もあげられると思う」「担任ははじめてだから主任と一緒にやるイメージで1クラス」と言われたことなどがあって常勤になりました。

しかしふたを開けてみればお給料は最低金額で、担任は2クラス(主任は質問には答えてくれますが、一緒にやるというのとは程遠い)を持つことに。
主任に対して、日本語学校に対して信頼がなくなってしまいました。

当時人手不足で、その学校ではほかの常勤講師は午前も午後も授業をしており空きコマは一日あるかないか・・・わたしは週5半日の授業におさえてもらっていたのですが、他の先生は残業があたりまえになっていました。
教務室内の空気も重く、体調を崩す先生が続出・・・。

さらに追い打ちをかけるように「裏切られた」と思ってしまうできごともあり、ブラックな日本語学校を潰す目的で労基転職を目指し、日本語教師を辞めてしまいました。💧

日本語学校もいろいろあるので、もちろん良い学校もあります。
当時Twitterを活発に更新していたのですが、このブラック学校に対してのわたしのツイートは「その学校を選んでしまったほうも悪い」というような心無い言葉とともに、ほかの日本語教師?から引用リツイートされたこともありました。

しかし直接リプライで「日本語教師自体は良い仕事だから辞めちゃわないでほしい」というような励ましの言葉も多数いただき、今でも感謝しています。

日本語教師も人間なので良い人も多いのですが、凝り固まった価値観や強く意見を発する人も(主にネット上で)いるので、業界の雰囲気に息苦しさを感じることもありました。

自分が教える意味が分からなくなったから

わたしが「文法導入を失敗してしまったかな・・・」と思った時があり、休憩時間に何人かに理解できているか確認したことがあります。
「大丈夫です」と言ってくれる人もいたのですが、「これがあるので分かります」と学生向けの参考書を見せてくる人もいて、わたしはショックを受けてしまいました。

「理解してくれたのはよかったけど、わたしが教えなくても参考書で勉強すれば分かるんだよね・・・」と感じてしまい、当時ブラック学校で働いていたこともあって前向きに考えることができず「自分が教えなくても熱心なら勝手に勉強する。私が教える意味って・・・」と空虚な気持ちになっていました。

また、自分が教えた学生がうまく日本語を使えるようになったかどうかということは必ずしも自分のおかげではないということも考えてしまいました。
日本語学校ではたいてい複数の先生と1つのクラスの授業を順番に担当するので、リスクが分散され、複数の教師の日本語の発話を聞くことができるというメリットがあります。

もちろん授業の空気づくりや、人が教えることで自然な日本語会話と発音をききながら導入がすんなり入っていくこと、練習を含めた授業構成で定着をはかるなど有効な点は多いと思いますが、当時は自分の頑張りに対して成果がはっきりと感じられないことに不満を抱いていました。

完全に個人で日本語教室を開く場合は、きっとリスクは高まりますがやりがいは非常に高いんでしょうね・・・。

授業準備と忙しさの狭間で、毎授業変わりばえのない構成になってしまう自分が嫌だったから

常勤講師には授業のほかにも学生の管理や、テスト採点など事務的な仕事も増えて忙しくなります。
できるだけ前倒しで授業のストックをつくっておきたいという思いもあり、変わりばえのない授業構成に妥協してしまっていました。
それがくり返されると苦痛を感じるようになり、非常勤時代に一生懸命頑張っていたことを思い返すと「わたしはなんのために働いているんだろう」と思ってしまうようになりました。

今では「完璧主義をやめて、工夫点をいくつか入れたら自分を褒める」のでいいんじゃないかな、と思っています。
日本語教師を目指す人は真面目な方が多いと思うので、「あまり無理しない」「完璧主義をやめる」ということはとても大切だと思います。精神的にゆとりがあるほうが、学生とのコミュニケーションや指導もうまくいくでしょう。

日本語教師は楽しい仕事!つらさは環境次第

嫌なこともたくさん書いてしまいましたが、自分にとってはかなり嫌だったのに「授業や学生との交流は楽しかった」という記憶もたくさん残っています。

ブラックな日本語学校を見極めたり、日本語学校以外の選択肢も視野に入れて環境を選んでみるといいかもしれません!
もちろん日本語学校も楽しいですが😺

ネット上にはたくさんの情報がありますが、「~べき」というような強い発信のしかたをしている人も多いかもしれません。業界の発展のために議論は必要ですが、教育の信念は人それぞれです。あまり気にしすぎず、息苦しくない業界にしていってほしいなと思っています。

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像
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