【2021】小型船舶試験の学科で満点を取った勉強法と勉強時間 機関のアドバイスも!

小型船舶試験の勉強法 アイキャッチ画像

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小型船舶免許の勉強が大変・・・

1級、2級小型船舶免許の勉強をしているみなさん、こんな悩みを持っていたりしませんか?

学科の勉強、量があって大変なのに、合格率が高いってみんな天才なの?勉強時間はどのくらいかけたのかな?

エンジン系全然頭に入ってこない・・・。

実はこれ、1級小型船舶免許を受ける前のまさに私の悩みでした!

学科の合格率が高い試験なので、「簡単で余裕な試験なのかな?」と思う人もいるかもしれませんが、実は覚える量が多くスケジュール管理が大変だったりします。

問題はひねりが少なく簡単なものも多いですが、2級でも1級でも出題のあるエンジン関連の用語は馴染みのないものが多く、すっと頭に入ってこないんですよね。

その苦難を経験したうえで、2級範囲も1級範囲も学科で満点を取った私が、自己流ではありますが、学科の覚え方や勉強スケジュール、かかった時間などをご紹介します。

ぜひ、使えそうなアイデアがあったら勉強に役立ててください♪

この記事の簡単まとめ

  • 試験は簡単!だけど覚えることが多い。
  • 試験までの勉強時間は、だいたい55時間くらい。
  • 「教科書を読む→問題集を解く」を繰り返す。
  • 機関はグループ分けをすると覚えやすい。
  • 実技のイメトレは安全確認をしっかり!

前提

学科試験の概要

2級の範囲(50問)1級の範囲(14問)合計
試験科目小型船舶操縦者の
心得及び遵守事項
交通の方法運航上級運航Ⅰ
(海図・気象・荒天航法など)
上級運航Ⅱ
(機関)
5科目
問題数1214248664問
参照:1級小型船舶操縦士 最新学科試験問題~合格への道標~上級運航Ⅰ上級運航Ⅱ【学科試験の概要】

2級は全部で33問以上1級は全部で10問以上取らなくてはいけません。
さらに、各科目半分以上得点しなければならないので、1級の上級運航ではあまり点を落とすことができないシビアな状況になるのが分かりますよね。

いくら機関が苦手だからといっても、避けては通れない道なのです・・・。

機関や天気図など覚えるのに大変なところもありますが、全体的には試験は簡単です。
問題集の問題がまるまるそのまま試験に出ることがほとんどで、初見の問題は数問程度です。
ひっかけ問題のようなものは少なく、「適切か適切でないか」どちらを聞いているのか問題をきちんと読んで解くことができれば、自分の知識が素直に得点に出る分かりやすい試験です。

受験スケジュールと勉強時間

日程試験までの講習項目
12日頃から2級   学科 独学
25日1級   学科 講習
26日1、2級 実技 講習
翌1日試験
筆者の某月の受験スケジュール

実は2級の学科については教科書と問題集だけスクールからもらって、独学で勉強しました。「早く免許を取りたいから、講習日なんて待っていられないよ!」という気持ちからです。(笑)

独学でも満点は取れましたが、やはりスクールに行けば試験に出るところを効率的に勉強できたり、分からないことを自分で調べなくても質問すれば説明してくれたりするメリットがありますよね。

上表のスケジュールでも分かる通り、私の勉強期間はだいたい3週間ほどです。上の学科試験の概要を見ると分かる通り、2級は50問と問題数が多く、幅広い知識が求められます。
そのため2級の問題集1周目は特に時間がかかりました。

1級の学科講習までに2級の問題集を一通り終わらせておきたかったので、最初の2週間で少しずつ勉強し15時間くらいかけて1周を終わらせました。(もしかしたら、もっと時間がかかったかもしれません。)

1級の学科講習、そして実技講習を2日連続で受けてから試験までは1週間しかなかったので、1級の勉強や2級の問題集2周目、実技イメトレなどで、最後の1週間は【8時間×5日=40時間くらい勉強していました。

勉強の進め方

教科書と問題集を繰り返す

基本的に教科書には対応する問題集の問題番号が書かれています。
大問1範囲ごとに教科書を読み、その範囲の問題集を解くのが私のおすすめです。

というのも、実は問題集の問題がすごく多いんです!大問1範囲につき、20問くらい問題が載っています。

教科書を一気に読んでから問題集に取りかかると何十問も問題集を解く時間が続いてしまい、集中力が切れやすくなってしまいます。私も最初の大問いくつかは一気に読み進めてしまったので、問題集に移行してからは終わらない問題の山に顔がげっそりし、目は虚ろになってしまいました。

問題集からそのまま出題されることが多い以上、時間が許す限り問題は解いておいたほうが得点に繋がると思うので、テンポよく集中して勉強できるようにこまめに問題を解くようにしましょう。

そして一度解いて間違えた問題の解きなおしも必要ですが、それだけで満足してしまうと危険です。
なぜなら、合っていた問題も忘れてしまっている可能性があるから・・・。
範囲が膨大なので、最初のほうに得た知識は忘れているかもしれません。時間がある限り、2周目以降も解いて知識を確かなものにしましょう!

海図の勉強法

海図はとにかく手を動かして、問題のパターンごとの解法を身につけることが大切です。

海図はスクールで勉強する人が多いかと思いますが、習ったらできるだけ早めに復習の意味で問題を解くようにしましょう。私は講習から復習までの時間が空いてしまい、うろ覚えで問題を解いたところ途中で分からなくなってしまいました。

教科書を見れば似たような問題の解法が載っているので、その問題をしっかりと理解するようにすればまた問題も解けるようになるのですが、時間と気力が必要になってきてしまいます。

試験までの勉強時間に余裕がないスケジュールの人も多いと思うので、できるだけ時間をかけないようにするために、「習ってから忘れない」「覚えてからも忘れない」ようにすることが大切です!


私は最低2日に1回、海図の問題をパターンごとに1問ずつ、全パターン解くようにしていました。「覚えてからも忘れない」ために頻繁に解くことを心がけました。
それでも人間ですから忘れてしまうことはあるので、間違えた問題があれば同じジャンルの別の問題をもう一問追加で解いて、記憶を補強していました。

海図は1問解くのに時間がたくさんかかるので、全部の問題を一気に解こうとするとそれだけで一日が終わる可能性があります。効率よく覚えていけるように、以上の解き方がおすすめです。


ちなみに、問題を読みながら手を進めてしまうと、問題文の後半になってからコンパス方位や自差の存在に気づいてしまい、後から磁針方位に直すことで今まで書いていた針路が書き直しになってしまうことがあります。

問題は最後まで読んでから解きましょう!

厄介な機関はグループ分けで覚える!

これは上級運航Ⅱの機関の分野です。
私は機関の勉強が大っっっ嫌いで、カタカナの専門的な言葉が多く頭に入ってこないうえに、どのような働きをする部位なのかもよく理解できなかったので、とても苦戦しました。
したがってみなさんの理解を深めるような解説はできませんが、問題を解くためのコツを紹介することはできます。
本質的な理解には結びつかない、あくまで試験対策的な裏技だと思ってください。(笑)

その方法とは、キーワードごとにグループ分けをすることです。
といっても具体的にイメージが湧かないと思うので、以下の例を2つ見てみましょう。

例1 プロペラシャフトに関連する問題


例えば、スターンチューブという、プロペラシャフトが船体を貫通する部分に装備されているものがあります。
ここで、密接に関係しているという理由で「スターンチューブ=プロペラシャフトと同じグループ」だと見なすわけですが、スターンチューブにはさらに細かく様々なものや仕組みが使われています。以下の単語をご覧ください。

  • スタッフィングボックス
  • グランドパッキン方式
  • メカニカルシーリング方式
  • カットレスベアリング

この単語がスターンチューブと関連する・・・つまりプロペラシャフトとも関連するキーワードになるわけです。
そのような考え方で問題を解くと、上の単語をプロペラシャフトやスターンチューブ以外と結びつけて書いている文があれば、それは誤文だと判断しやすくなります

例2 エンジンが始動しない ~トラブルシューティング~

また、トラブルシューティング系の問題は、「燃料系」「電気系」などに部位を分けるとなんとなく解けるようになります。
ここで大ざっぱに (あくまで例2において)
ディーゼルエンジンの「燃料系」と「電気系」をグループ分けしてみると以下のようになります。

  • 【燃料系】
  • 燃料バルブ
  • 燃料ポンプ
  • 燃料フィルター
  • 燃料噴射ポンプ
  • ガバナー
  • 燃料噴射バルブ

  • 【電気系】
  • バッテリー
  • メインスイッチ
  • スタータースイッチ
  • スターターモーター

例えばエンジンが始動しないトラブルが起きた場合、スターターモーターは作動しているとしたら、電気系のバッテリー、メインスイッチ、スタータースイッチ、スターターモーターには問題がないということになります。

そうなると問題が起きているのは燃料系のどこかであるという可能性が高くなります。燃料が入っているか、燃料バルブは開いているか、燃料フィルターは詰まっていないかなどを調べます。

逆にスターターモーターが作動していない場合は、電気系に問題があるということになります。メインスイッチが入っているか、バッテリーの容量は足りているかなどを調べます。

他にも調べるところはありますがそれは個別に覚えていけばいいので、まずは大まかに系統を理解すると問題が解きやすくなります!

実技試験のイメトレ

Free-PhotosによるPixabayからの画像

実技試験には発航前に点検する項目がありますが、具体的に何をチェックするかというのは教科書に丁寧に書いてあります。
初めは、見ながら実技講習を思い出して口に出しながら練習しましょう。覚えてきたら項目だけ教科書を見て、何をチェックするかは隠しながら練習するといいと思います。


点検する場所もしっかりとチェックしておいてくださいね!
船外機の冷却水取り入れ口や、操縦席付近のホーンやワイパーなどのボタンも、教科書に載っていなかったら画像検索して調べておくと当日の不安が減ります。


操船は完全にイメージトレーニングになりますが、安全確認のタイミングや範囲、いつ船尾付近を確認しに行くのか、エンジン始動、暖機運転など手順を覚えるものは確実にしていきましょう。


やはり講習1日で試験をするのは不安だと思うので、操船で少しミスをしてもおちついていられるように、それ以外の事前準備でカバーできるところはしっかりと仕上げていきましょうね!

まとめ

  • 試験は簡単!だけど覚えることが多い。
  • 「教科書を読む→問題集を解く」を繰り返す。
  • 機関はグループ分けをすると覚えやすい。
  • 実技のイメトレは安全確認をしっかり!

最後まで覚えにくいと感じたところは、紙にまとめておいて頻繁に見直すようにすると効率的ですよ♪

最後に

Free-PhotosによるPixabayからの画像

問題集は1周目に時間がかかりますが、そこをしっかりと理解して乗り越えれば2周目以降は楽になります。
できるだけ本番当日の不安を減らしてから試験に臨めるように、みなさんができる範囲で事前準備を頑張ってくださいね!
試験当日の流れや雰囲気についてはこちらで詳しくレポしているので、試験前や気分転換に見てみてください。

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